BINOM.INV関数は、指定した成功確率と試行回数に基づいて、指定した確率が累積分布関数となる成功回数を求めます。統計解析や確率計算において利用される便利な関数です。
利用可能なExcelのバージョン
Excel2010以降のバージョン
関数の構成
BINOM.INV(試行回数, 成功確率, 基準値)
利用する引数
引数名 | 説明 | 値の例 |
---|---|---|
試行回数 | 試行の総数を指定します。 | 10 |
成功確率 | 各試行における成功の確率を指定します。 | 0.5 |
基準値 | 累積確率を指定します。この値に対する、事象の生起回数の最大値が求められます。 | 0.75 |
利用サンプル
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サンプル1:50%の確率で発生する事象を10回実施した場合、成功する確率が75%以下とするための成功回数を求める
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 試行回数 | 成功確率 | 基準値 | 結果 |
2 | 10 | 0.5 | 0.75 |
結果:50%の確率で発生する事象を10回実施した場合、成功する確率が75%以下とするための成功回数は6回です。D2セルには「6」が表示されます。
サンプル2:30%の確率で発生する事象を20回実施した場合、成功する確率が85%以下とするための成功回数を求める
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 試行回数 | 成功確率 | 基準値 | 結果 |
2 | 20 | 0.3 | 0.85 |
結果:30%の確率で発生する事象を20回実施した場合、成功する確率が85%以下とするための成功回数は8回です。D2セルには「8」が表示されます。
サンプル3:70%の確率で発生する事象を30回実施した場合、成功する確率が95%以下とするための成功回数を求める
A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|
1 | 試行回数 | 成功確率 | 基準値 | 結果 |
2 | 30 | 0.7 | 0.95 |
結果:70%の確率で発生する事象を30回実施した場合、成功する確率が95%以下とするための成功回数は25回です。D2セルには「25」が表示されます。
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