FLOOR.MATH関数は、指定された数値を最も近い、指定された基準値の倍数に切り下げます。正の数も負の数も処理できます。
利用可能なExcelのバージョン
Excel2013以降のバージョン
関数の構成
FLOOR.MATH(数値, [基準値], [モード])
利用する引数
引数名 | 説明 | 値の例 |
---|---|---|
数値 | 切り下げたい数値を指定します。 | 任意の実数 |
基準値 | (省略可能)切り下げの単位を指定します。デフォルトは1です。 | 任意の実数 |
モード | (省略可能)負の数値の切り捨て方向を制御します。0または省略時は通常の切り下げ、0以外の数値を指定すると負の数値は切り上げられます。 | 0または任意の実数 |
利用サンプル
「コピー」ボタンを押すと、式がクリップボードにコピーされます。
サンプル1: 基本的な使用例
A | B | |
---|---|---|
1 | 数値 | 変換結果 |
2 | 7.8 |
結果: 数値7.8を最も近い1の倍数に切り下げます。結果は7です。B2セルには「7」が表示されます。
サンプル2: 基準値を指定した使用例
A | B | |
---|---|---|
1 | 数値 | 変換結果 |
2 | 5.9 |
結果: 数値5.9を0.5の倍数に切り下げます。結果は5.5です。B2セルには「5.5」が表示されます。
サンプル3: 負の数値の使用例
A | B | |
---|---|---|
1 | 数値 | 変換結果 |
2 | -3.4 |
結果: 数値-3.4を最も近い1の倍数に切り下げます。結果は-4です。B2セルには「-4」が表示されます。
サンプル4: モードを指定した使用例
A | B | |
---|---|---|
1 | 数値 | 変換結果 |
2 | -3.4 |
結果: 数値-3.4を1の倍数に切り下げ、モードを指定して負の数値を切り上げます。結果は-3です。B2セルには「-3」が表示されます。
サンプル5: 基準値とモードを両方指定した使用例
A | B | |
---|---|---|
1 | 数値 | 変換結果 |
2 | -6.7 |
結果: 数値-6.7を2の倍数に切り下げ、モードを指定して負の数値を切り上げます。結果は-6です。B2セルには「-6」が表示されます。
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